一人暮らしは必ず全うする

期待の一人暮らしを、ついに開始!正しくは夢だった。今まで、自分は実家住まい、居間で雑魚寝、己が場所等持てぬ扱いに甘んじ、日々苦痛・怒りへ打ち震える。

姉貴が部屋さえくれれば、もっと楽なのに!あー、思い返せば苛々・・・。STOP、終わり!今日で全部終わり。紆余曲折の末、引っ越し完了。

今日からここで私、一人暮らし・・・!ようやく広々ルームをゲット!浮かれる自分。刹那、玄関が開く音。あれ?嘘、鍵は閉めてた筈だ。泥棒!?と、戦々恐々。

「ハロー!マイシスター。お、我が妹の初一人暮らしかぁ、広いねぇ」姉さん登場は何故?「そりゃ新築祝い?新居祝い?何でもえーね、お邪魔しに来たよ」

ちょ・・・嘘。折角解放されたと喜んでたのに。「へー、これだけ広けりゃ自分も住める。私もご一緒希望!」え?嘘?「嘘じゃねーよ。ルームシェアどう?」ぜーたいっ嫌!

一人暮らしじゃねーもん。駄目、帰れ!「冷たっ、私が嫌い?」勿論、離れる事が切なる願い。邪魔、どっかいけ!